Traders Room 03 ジュンさん
4億円トレーダーの取引環境
「ファイスタマガジン」のコラムにも登場中の専業トレーダー・ジュンさん。2020年までに4億円以上の利益を稼ぎ、昨年も年間1億円以上の利益を達成。
その背中を追いかけて億トレーダーとなった人も多い。そんなジュンさんはどんな環境でトレードしているのだろうか。
「左手に4Kモニターが1枚、正面に24インチのモニターが2枚。この3枚にチャートや取引ツールを表示しています」

ジュンさんが表示するチャートは8通貨ペア(米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、ユーロ/米ドル、ポンド/米ドル、米ドル/スイスフラン、豪ドル/米ドル、ユーロ/ポンド、)。それぞれ1分足だ。
「取引するのは米ドル/円がほとんどですが、米ドル/円が動いたときに、その要因を確認するために他通貨を見ています。ドル高・ドル安なのか円高・円安なのかを知りたいし、ユーロにつられて米ドル/円が動くときもある。ユーロの材料で動いているのにいつものように米ドル/円でポジションを取ってめちゃくちゃ負けたこともあります」
「右手にマウス、左手にスマホ」の両刀遣い
ダウ平均や日経平均などの株価指数、原油やゴールドなどのコモディティは表示されていない。「株価が上がるから米ドル/円を買う、株価が下がるから決済する」といった取引をする人も多いが――。
「他市場についていくトレードは心情的にはやりやすいですが、『上がるときは強いものから上がり、下がるときは弱いものから下がる』と思うんです。そうだとするとダウ平均が上がってから米ドル/円を買っても、下がるときは米ドル/円が先に下がることになり巻き込まれてしまう。そのため今は為替市場のチャートだけを見ています」
ジュンさんの取引は2、3銭の利幅を狙って数分で決済するスキャルピング。利幅が小さいかわりに200万ドル、300万ドルと取引数量を増やして大きな利益を狙っていくスタイルだ。
新居の間取りに隠されたジュンさんの思い
右手にあるモニターは情報収集に使う。
「情報収集で使うのはもっぱらツイッター。経済指標の発表や要人発言があるとき、手動で更新しているとタイミングを逸してしまうのでタイムラインの自動更新機能がある『TweetDeck』を使っています」
ジュンさんのトレードルームには、もうひとつこだわりがある。その『位置』だ。
じつは昨年末に新居を建てたんです。間取りを決めるときお願いしたのは『トレードルームを1階にしてほしい』ということ。今のような大相場だとトレードルームにこもる時間が長くなる。そのときトレードルームが2階にあると家族と顔を合わせる機会がなく、家庭内別居のようになってしまう。飲み物を取りに行くとき、トイレに立つときには顔を合わせられるよう、トレードルームを1階にしてもらったんです」

新居の間取りにはジュンさんの家族愛があふれていた。
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投資ライター。FX、暗号通貨や投資詐欺について週刊SPA!、週刊エコノミスト、ザイFX!などへ寄稿。著書に『ヤバイお金』など。Twitter:@takagifx