Traders Room 02 羊飼いさん
スマホ2台でベッドトレード
「外出先はもちろん自宅でもスマホだけでトレードしています。今はスマホのチャートが見やすくなりましたし、複数のモニターを並べなくても充分にトレードできます」
そう話すのはカリスマFXブロガーの羊飼いさんだ。1日の経済指標発表予定やFX口座の比較、為替ディーラーによる相場分析などさまざまなデータがつまったブログはFXトレーダー必見だし、羊飼いさん自身、20年のFX経験がある歴戦のツワモノトレーダーだ。
「この5年くらい、ずっとスマホでトレードしています。メインとなるのがiPhone 13 Pro Maxですね。ベッドでゴロゴロしながらマンガを見たりしてチャンスが来たら集中する、といった感じです」
この写真が羊飼いさんのトレードツール。メインとなるiPhone 13をスタンドに立てかけておき、緊急時や相場急変時に使うiPhone 12も準備し――目を引くのはタブレットのようなガジェットだ。

アプリの通知がチャンスを告げる
「サムスンのGalaxy Z Fold3です。普段は普通のスマホに近いサイズですが、広げるとタブレット並みの画面サイズになるんです。このサイズ感が動画を見たり、マンガを読むのにちょうどいいんです。ベッドで横になりながら時間を潰して、『通知』が来たらiPhoneを手に取ります」
リラックスしていた羊飼いさんをトレードモードに切り替えるのは、外貨ex byGMOのFXアプリから飛んでくる通知だ。
「プッシュ通知設定メニューにある『相場変動通知』を設定しておくと、15分以内に25pips以上の変動があったときにスマホへ通知が来るんです」
こうした通知がきたり、iPhoneのレートが急変していたらトレードする、というのが羊飼いさんのスタイルだ。
トレード用+情報収集用の2台使いが基本
「メインはiPhoneですがトレードするには値動きと同時に情報もチェックする必要があります。スマホ1台では難しいので、Fold3の画面もマンガからツイッターやチャートに切り替える。画面が広いのでチャートも見やすいんです。ただ、スマホアプリって小さな画面を前提に設計されているのでトレードはやりづらい。Fold3は情報収集用ですね」
メインのiPhoneでトレード、サブのFold3で情報収集といった使い分けが基本だ。
「スマホでトレードする人が増えていますが、本気でやるなら1台だけだと厳しい。とくに相場がガツンと動きだしたら値動きと情報を同時に見られるよう、古くて使わなくなった機種でもいいのであると便利です」
3つのベッドがトレードルーム
羊飼いさんにはこだわりがもうひとつある。トレードする場所だ。
「横になってゴロゴロしながらトレードしたいんですよね。だから今の家には寝られる場所が3つあるんです。寝室はもちろん、自分の部屋にもキングサイズのベッドを置いていて、リビングにも寝転がれるソファがあります。この3つのどこかで、ゴロゴロしながらトレードしていますし、ブログなどの作業用に借りている部屋にもベッドが置いてあります」
3ベッド+1ソファのベッドで横になりながら、スマホをスタンドに立てて目の前に置き、Fold3でネットフリックスや電子書籍で時間を潰すのが羊飼いさんの基本的なスタイルになる。
深夜から明け方を狙ったゆったりトレード
「今までは経済指標の発表を狙って取引することもありましたが、最近は為替市場のメイン時間が終わったあと、深夜から早朝にかけて取引することが増えているんです」
為替市場のメイン時間は朝9時の東京市場オープンから深夜1時ころまで。専業トレーダーでも「ロンドンフィックス」(深夜1時、夏時間0時)が終わったら取引終了、といった人が多いが、羊飼いさんが動きだすのは深夜2時ころだ。

「多くの人が見過ごしている時間ですが意外と動く。FRBの国債購入が関係しているのか、別の売買主体がいるのかわかりませんが、『誰かがいるな』と感じるような恣意的でわかりやすい値動きを演じることがあるんです」
米金利と米ドル/円は相関しやすい。米金利が下がると米ドル/円も下がり米金利が上がれば米ドル/円は上がるといった関係だ。
「米金利や米国株など他市場の動向を見ながら深夜2時、3時くらいにエントリーしてニューヨーククローズの午前7時前まで持ったり、翌日まで持ち越したりと、そのくらいゆったりトレードすることが増えています」
スマホをメインの取引ツールにと考える人はぜひ羊飼いさんのやり方を参考にしてみよう。
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投資ライター。FX、暗号通貨や投資詐欺について週刊SPA!、週刊エコノミスト、ザイFX!などへ寄稿。著書に『ヤバイお金』など。Twitter:@takagifx